みどりいろな毎日

ただつらつらと。

愛されるべきは

 

神山智洋くんは

 

太陽と月なら月で

動と静なら静で

光も影なら影

な人だと思っています。

 

世間的に考えて、良い印象を与えるのは間違いなく前者で。感情移入しやすいのも前者で。報われて欲しいのも前者で。こんな人がいたら良いのにって思うのも前者。

それはわかっているんだけど、わかっていてもどこか惹かれるものが後者にはあるのではないかなとも思っています。

 

そんな月であり静であり影である役が神山くんには似合うだろうなと思っていました。

それは普段の中身が…とか、そういうことだけじゃなくて。なんとなく持っているオーラのような、神山くんのパフォーマンスから見えるものがどこか少し冷たくて冷静でダークさを秘めているようなときがある気がしていて。

だから私はずーーーっとずーーーっと、神山くんにそういう役が来て欲しいって思っていたし、きっとそう思っている人は私だけではなかったと思います。

 

宇宙を駆けるよだか』に重岡くんとダブル主演することがわかって、漫画と2人のアー写が記事に出たとき「2人逆じゃない?」ってワードを何度か目にしました。

(確かに髪色で見たら逆だったけどね。笑)

でも、その日のうちにとりあえず漫画を買って、読み切ったとき「2人ともぴったりじゃん」って思って。

それと同時に「やっと私の見たかった神山くんが見れるな」って。だからすごくすごく嬉しくて。早くみたいな〜って楽しみで仕方がないまま、あっという間に配信日になっていたような気がします。

 

8/1に配信がスタートして、私も配信スタート日に勢いに任せて全部見ました。

原作を読んでいたので物語がどう動くのか知っていたけれど、それでもすごく引き込まれたし本当に面白かった。神山くんと重岡くんはもちろん、清原さんも富田さんも素晴らしかった。

 

さて、ここからまず重岡くんと神山くんのお芝居の話をしようと思います。

 

2人は何冊かの雑誌でお互いの芝居のスタイルについて話す時に

役を取り込んで、ちゃんとらしさがある人

細かい表情や声のトーン操って監督のイメージを精密にできる人

って言っていて。重岡くんはそんな神山くんのことを器用だと言っていたし、神山くんは重岡くんの芝居について話す時によくよく「シゲだけどシゲじゃない」なんて表現をしていたような気がします。

 

この「シゲだけどシゲじゃない」を私は『溺れるナイフ』大友でも感じていました。大友も火賀も報われない恋をする役で、そっと女の子に寄り添い明るく照らしてくれるような役。

どちらも漫画が原作だから実写が決まる前からキャラクターとして2人は生きていたはずのに、そのどちらにも重岡くんを重ねてしまう。それは、重岡くんのお芝居のスタイルが「自分の上にその役を取り入れるタイプ」重岡くんという1人の人間が火賀くんっていう人の着ぐるみを着ているみたいな…そんな感じなんじゃないかなって思っています。

役と自分の共通点だったり、自分がコイツならこうするみたいなことを多分考えていて、だからこそカットのたびにセリフが変わる。笑

火賀くんが関西弁だったことや、最後に火賀くんと然子ちゃんとして過ごしたあゆみちゃんのとの思い出を回想するシーンはもちろん、セリフは漫画と違うところがあったりもして。

重岡くんのセリフが変わったのはここかな?とか思いながら見たりもしていました。

でもちゃんと重岡くんじゃなくて火賀くんで。セリフが変わったことで描かれていない関係性も鮮明になるっていうのがすごいところで、その絶妙な加減が重岡くんのセンスの良さなのかなって思ったりもします。

私たちが知っている重岡くんが、全てではないけれど、役と重岡くんの共通する何かをファンも多分感じ取っていて、だからお芝居をしているはずなのに本当にいるみたいな。不思議な感覚になるんじゃないかなって。

 

一方で神山くんは、「自分をゼロの状態にしてその役を取り込むタイプ」なんだと思います。そこに神山くんはいない。完全にその役になってる。だからこそ原作であったり台本、監督のイメージしているものを徹底的に噛み砕いてその役を作っている。

ふと考えてみると、今まで神山くんが演じてきたお芝居のどれをみても、「神山くんのお芝居らしいな」と思うことはあっても「神山くんみたいだな」と思ったことってなかったなって。それは神山くんが完全にその役になっているからなのかなって。

その器用さが今回のしろちゃんには必要不可欠だったんじゃないかなって思います。

 

しろちゃんの狙いが明らかになるのは5話で。

4話までのしろちゃんは完全に悪役

いやいやいやいやえーーーー?!なんでそんなこと言うの?するの?すぎて「あゆみちゃんの顔が好きだからこのまま付き合う」のシーンとか漫画を読んでいるころから最低この男!って思ってました。笑

そんな4話のラストには予告でも流れていた

"しろちゃんが火賀を突き落とすシーン"があります。

でも実はその突き落とすシーンで火賀くんにあゆみちゃんを助ける方法を伝えている。「火賀…死ね!」という衝撃的なフレーズはあゆみちゃんと然子にはそう見えているけれど実は真逆のことを言っています。

つまり同じような表情を使いながら真逆をことを言わなきゃいけない。実写ならではの難しさがそこにはあったんじゃないかなと思います。

そして5話でしろちゃんの狙いが明らかになったあと回想シーンとして今までのしろちゃんの本当に思っていたこと、背負っていたものが明らかになります。たった一言セリフが増えただけ、たった数秒長くその後の表情や仕草が映っただけなのに、それまで完全な悪だった行動、言動の1つ1つが真逆の解釈に変わる。

それってすごいことだと思うんです。

 

全てをわかった上で演じ、視聴者を納得させないといけない。

神山くんは初めからそこに向かって演技を組み立て、しろちゃんを作っていった。本当に器用な人なんだなと思ういました。

そして、神山くんはある意味、しろちゃんと似たような孤独を背負わなきゃいけなかったのではないかなって感じました。

 

さっき言ったお芝居をしている神山くんを見て「神山くんみたいだなって思ったことはない」っていう話は、火賀くんになった後の神山くんでもすごく感じて。

だって関西弁って普段から話しているはずなのに、全然神山くんと違う。声のトーンもいつもの神山くんよりもちょっと乱暴で、ニカーッと歯を見せて笑っている表情はむしろ重岡くんのように見えて。

神山くんはただ火賀くんを演じているんじゃなくて重岡くんの作った火賀くんを演じているんだなって思いました。

 

火賀くんは太陽のようで、みんなを明るく照らしてくれる。あゆみちゃんが辛いときそばにいてくれたのが火賀くんだったことは確かだし、ラストのシーンで然子ちゃんの背中を押したのも火賀くん。

でも、あゆみちゃんも然子ちゃんも想いを寄せているのはしろちゃんなんだよね。 

 

あゆみちゃんが入れ替わったことに最初に気づいてあげられなかった、あゆみちゃんが辛い時にそばにいることができず、むしろあゆみちゃんをひたすら傷つけてしまうことをしなきゃいけなかった。

本当は大好きだから、大切にしたいから、守りたいから、徹底的に悪者になったしろちゃん。

その真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐなところをあゆみちゃんも、火賀くんもわかっているから、だから火賀くんは校舎から一緒に落ちたし、あゆみちゃんも宇金さんから何を言われても最後まで信じるのをやめなかったのかなと思いました。

 

そして、火賀くんとしろちゃんが入れ替わり今後の作戦を話したあと、アパートに戻るあゆみちゃんをしろちゃんはただずっと見つめていて。そんなしろちゃんを見て火賀くんは「ずっと悪者でいるのも辛かったやろ?」って言う。でも、しろちゃんはそれを否定し「責任を果たしたかっただけだから」と答えます。

きっとこの時から火賀くんは自分はしろちゃんには敵わないってどこかで思っているような気がしました。

 

でも、また登場するけど2人で落ちるシーンでしろちゃんが「お前はいいよな…」と火賀くんにいうシーン。あの時のしろちゃんの言葉は全てが嘘ではないんだろうなって思った。

そもそも、あのシーンのしろちゃんの台詞は漫画と少し違っていて。ドラマでは、"入れ替わったことに最初に気づかなかったことに対する嫉妬"じゃなくて、もっと深いところにある"生まれ持った内面の強みとかに対しての嫉妬"を感じて。

しろちゃんにないものを火賀くんはたくさん持ってる。その逆だって言えるけれど、冒頭でもいったようにやっぱり世間の受けがいいのは光。だし、火賀くんは自分の魅力に気づいてない。自分の周りに人が集まるってすごいことで、自分が思っている以上に周りを動かす力があるっていうことに気づいてないと思う。

 

このシーンの時のしろちゃんはたった1人、然子ちゃんの苦しい思いを受け止めている。なりたかったあゆみちゃんになり全てを手に入れたはずなのに踠いて苦しんでいる然子ちゃんを知っている。しろちゃんは然子ちゃんが爪を噛む癖を知っている。これ、誰も知らないでしょう?あの時以来ずっと然子ちゃんから離れなかったしろちゃんだから知ってるんだと思う。だから「入れ替わって得をしたのは海根然子じゃなくてお前だ」っていう台詞には、ただの演技じゃない思いがきっと隠されているんじゃないかって。

 

このタイミングで最大のテーマである

「愛されるべきは 外見か 中身か」

について触れるけれど、これの明確な答えはきっといつまでも見つからないんだと思う。

でも私は見ているのが辛かった。すごくすごく辛くて、苦しかった。

直接関わりはなくても、クラスのカーストとかいざこざって誰でも経験があると思う。それから大学生なってバイトを始めるとか、就活をするとか、好きな人ができるとか、アイドルを応援するとか…そういうタイミングできっと誰しもが思うんだ。

 

人は結局顔なんだ

って。

 

然子ちゃんの身体に入ったあゆみちゃんは4話で周りからからかわれるまで自分の今の外見が"ブス"と言われることに気づいてなかった。"ブス"を自覚していなかった。

「見た目が勝るとか気にしてなかったけど今の私はブスなんだ」

という、あゆみちゃんの心の声。

なんて残酷なんだと思った。

あゆみちゃんは入れ替わらなかったら、人は見た目で判断されがちであること、気づかなかっただろうね。

あゆみちゃんは外見だけじゃなくて中身だって本当に清らかでやわらかくてだからも愛されるような人だったと思う。火賀くんの性格もそうだけど、人に羨ましがられる人ほど自分の持ってる魅力に気づいてない。自分と周りのギャップに気づいてないんだ。そしてそこに気づいてしまって劣等感を抱いている人ほど余計に悔しい思いをさせられるんだと思う。どうしてあの人は自分の持っている魅力に気づかないの?って。

 

一方で、然子ちゃんを取り巻く環境は、入れ替わったことで大きく変わったけど、それもあゆみちゃんが持っている中身がそうさせていた。

だから然子ちゃんも全てを手に入れたはずなのに苦しんだ。自分の置かれている状況が入れ替われる前と変わらないことに。

"外見が変わっても中身までは変えられない"言い換えれば、"人は外見ではなく中身で愛される"ということがここでは表現されていたんだと思う。

でも、そうなんだけどそうじゃない。

わかるんだけど、実際そこまで上手くいかないよってどこかで思ってしまう自分もいた。

だって、そもそも自信がないんだから。

自分の気持ちを誰かに伝える、その自分の一言で人が動いてくれるなんて思ってないんだから。だからいつまでも自分の状況を変えようとしない、しないというかできない。

もっと悪くなるくらいなら今のままでいいって思うから。

 

ただ、1話であゆみちゃんの身体を手に入れた然子ちゃんが「悪口を言われてた」って律ちゃんとまりちゃんに言うシーン。自分の立場を自分で悪くしているのが辛かったな。どうしてそれをする必要があったんだろう…

そしてそれに関して「誤解だよ!」って言ってるのがあゆみちゃんなんだよね。

あーー然子ちゃんは本当に自分のことを愛せていなかったんだなって思った。入れ替わったとしても自分で自分の立場を悪くするようなことまで言ってしまう然子ちゃんをもっと早く救ってあげることができていたらなって。しろちゃんも言ってたけど同じことを私も思ってしまいました。

 

入れ替わりという設定ではあるけど、結果的に火賀くんもしろちゃんもどっちも見れたってことになった。でも、やっぱりベースになるものは重岡くんの作った火賀くんと神山くんが作ったしろちゃんで。

本能のまま人間味あふれる芝居をする重岡くんと、精密にプラン立てて芝居をする神山くんだからこそできた"火賀くんとしろちゃん"だったのではないかなと思います。

だからきっと火賀くんが重岡くんじゃなくてしろちゃんが神山くんじゃなかったら、ここまで自分にとって残るものになっていなかったかもしれない。 

 

お互いがお互いを支えて、輝かせている存在

本当に太陽と月みたいだなって。

私はそこまで「かみしげ」を語れるような人じゃなくて、シンメという言葉自体もそこまで意識をしたことがなかったけれど、ドラマに向けて掲載された雑誌やラジオでの話なども含めて色んなものを見てどこまでもシンメな2人が面白くて仕方がなかったです。

そしてどこまでもシンメであることをきっと2人がわかっていて、理解して信頼している。

まさしくシンメの強さを見せつけられたような気がしました。

 

だけどやっぱり私は神山くんのお芝居が大好きだなって。

しろちゃんが神山くんで…神山くんがしろちゃんで良かったなって思いました。

 

配信開始から数日経って世界配信だから他の言語も含めて評判とかが目に入ったとき、圧倒的に名前があったのは火賀くんであり、重岡くんでした。

わかってる。だって重岡くん本当に似合っていて素敵だったし、私も見ながら「火賀〜!」ってなったから。笑

それをどうこういうわけではないんだけど、何となく神山くんとしろちゃんを重ねずにはいられなくて。

別にみんな神山くんのことをもっと褒めてよ!とか、そういうことではなくて。

単純にみんながどういう気持ちでどういう目線でしろちゃんを見て、神山くんの演技がどう映っていたのか知りたいっていう気持ちが強いのかもしれない。

 

んー、うまく言えないけれど

重岡くんが色々な人の目に止まることって全然不自然なことでもないし、むしろ待ってました!すごいでしょ!うちのセンター!って思ってる。

だからといって神山くんに対して焦ることって何もないんですよね。

だって、神山くんはいつだって私たちの想像の上をいってくれるから。結果を形にしてちゃんと残してくれる人だって知っているから。

すごい語弊に語弊を重ねるけれど、色々な人に見つからなくてもいいと思っているんです。

神山くんには必要とされる場所が絶対にあるってわかっているから。

神山くんが掴み取ってくるお仕事はいつだって私をドキドキワクワクさせてくれるし、いつだって私が見たい神山くんを魅せてくれるから。

 

なので、今回のはてなブログ

宇宙を駆けるよだか』を見た人の心のどこかに

神山くんが作ったしろちゃんが残ってくれていたら良いなって。

神山くんのお芝居がちゃんと届いたら良いなって。

そんな気持ちで書きました。

 

普段、なかなか少女漫画を読む機会も少なくなってきた中でこんな素晴らしい作品に出会えたこと。

そして、そこに大好き人がいること。

とっても幸せだったなって思います。

この作品は今も世界中を駆けていることでしょう。

どうか、みんなの心の中に4人の想いが届きますように。